運動療法
(高脂血症、高血圧のための)
Q1なぜ運動が必要なのですか?
Q2運動療法の効果はどのくらいで出ますか?
Q3血圧が高いのに運動したら逆効果なのではないですか?
Q4始める前にどのようなことに注意したら良いですか?
Q5どのような運動が適していますか?
Q6運動中に注意することは?
Q7運動をする際の目安は?
Q8運動の時間はどれくらい必要ですか?
Q9仕事が忙しくて運動する時間がとれません。
Q10運動は朝、昼、夕のどの時間帯が効果が出ますか?
Q11食前と食後のどちらがよいでしょうか?
Q12高齢でも効果はあるでしょうか?
Q1 なぜ運動が必要なのですか?
A 運動は体力の向上や、肥満の予防改善だけでなく、動脈硬化の発症や進行をおさえ心臓病を予防します。
動脈硬化とは血管の壁にコレステロールが貯まって血管が狭くなる病気です。進行すると狭心症や心筋梗塞や脳硬塞などを引き起こします。
Q2 運動療法の効果はどのくらいで出ますか?
A 徐々に体に合わしてすすめていくわけですから急に効果は出てきません。一般には半年してからと考えて下さい。
Q3 血圧が高いのに運動したら逆効果なのではないですか?
A 突然の急激な運動は確かに逆効果でしょう。しかし血圧の運動療法とはゆっくりと持続した運動のことです。この運動療法にはゆっくりとゆるやかに血圧を下げる効果がみられます。運動をすると体内にある血圧を下げる物質が増え、反対に血圧を上げる物質は減少します。これにより降圧効果がみられるのです。
運動療法にはもう一つ利点があります。薬を使用している場合は、薬を止めると血圧は上がってきてしまいます。さらに止めた反動で急激な血圧の上昇がおこると脳などに影響がでます。しかし運動療法では運動をやめても一旦下がった血圧がもとの高い血圧に戻ることがありません。また気分転換やストレス解消にも効果があります。
Q4 始める前にどのようなことに注意したら良いですか?
A 心臓、脳、腎臓、糖尿病、関節疾患の人は事前に主治医と相談して下さい。またそういう疾患を疑わせるような症状がある人は事前に医師の診察を受けましょう。体のコンディションの悪い日は中止するか軽くすませてください。運動の前後には準備体操(ウォーミングアップ)と整理体操(クールダウン)をしてください。
Q5 どのような運動が適していますか?
A 大きな筋肉を動かす軽い運動(有酸素運動)が適しています。有酸素運動とは、体に必要な酸素をゆっくり取込みながら行う運動です。息をこらえてふんばるような運動は適していません。具体的には早歩き、水中歩行、サイクリング、ハイキング、体操、太極拳などが適しています。
Q6 運動中に注意することは?
A 体調の不良を感じたらすぐ中止し医師に相談することです。たとえば「胸が苦しい」「胸がしめつけられる」「息切れがひどい」「めまい」「冷や汗」「頭痛」「胸やけ」「足がもつれる」「筋肉や関節が痛い」などです。また汗をかいた時は水分補給をお忘れなく。
Q7 運動をする際の目安は?
A 運動はその人の体力によって運動量をかえる必要があります。通常その人の最大運動能力の約50%の強さが適していると言われています。どの程度が50%かというと、判断基準に脈拍を基準にする場合と自分の感覚を目安とする場合があります。前者は50才の方で運動中の1分間の脈拍数が113程度になります(計算式=138-年令/2)。後者は運動中の感覚がややきつい程度で維持するくらいです。
Q8 運動の時間はどれくらい必要ですか?
A 1日30から60分の運動をしてください。連続の運動でも短時間に分けて合計で60分にしてもあまりかわないことが外国で報告されていますので、その人の生活リズムに合わせて行って下さい。毎日が望ましいのですが、まずは週3日以上を目標にしてください。
Q9 仕事が忙しくて運動する時間がとれません。
A 日常生活の工夫を行ってみましょう。エレベーターやエスカレーターのかわりに階段を利用したり、電車やバスの中では座らないようにするなどです。
Q10 運動は朝、昼、夕のどの時間帯が効果が出ますか?
A 特に決まった時間帯はありませんが、寒い時間帯に行うと心臓などには負担をかけますので持病のある方は主治医に相談して下さい。
Q11 食前と食後のどちらがよいでしょうか?
A 運動をすると新陳代謝がよくなり、食べたものが消費しやすくなります。食後より食前の方が高い効果を期待できると思います。ただし糖尿病の患者さんは空腹時には行わないで食後に行うようにしましょう。
Q12 高齢でも効果はあるでしょうか?
A 高齢にかかわらず効果はあると思います。また体力の向上や腰痛予防にも効果があります。運動療法はその人にあった運動量で行いますので気軽に始めることが大切です。狭心症や心筋梗塞や脳硬塞などの持病のある人は主治医に相談してからにしましょう。